SHUNGITE
【シュンガ石】
どんな石?
ロシアはカレリア共和国、シュンガ村で発見されたシュンガイト。色は真っ黒で、マットな質感のものと光沢を持つものとが存在し、「フラーレン」を含有することで注目を浴びている。フラーレンとは炭素原子のみで構成された物質で、医療をはじめ様々な分野での応用が期待されており、その発見者は1996年にノーベル化学賞を受賞している。ロシアではシュンガイトが18世紀から民間療法に使用され、初代皇帝ピョートルもその効能を信じていたという。炭素純度が高いため割れやすく、触れると黒い粉末が付着することがあるため注意が必要である。
もっと詳しく
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分類
未分類(結晶構造を持たず生成過程も判明していないため、現在のところ正式な鉱物種としては認定されていない)
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化学組成
C79H19O1.5N0.3
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色
黒
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産地
ロシアなど
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条痕
灰色~黒
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モース硬度
3.5~4
結晶の形
八面体
三角形の面が8つある立体
柱状
細長い柱のような形で先が尖っているものもある
六面体
四角形の面が6つある立体
十二面体
五角形の面が12個ある立体
板状
板のように平たい形
鉱物の加工
ラフ
大きな結晶を砕いたままで磨かれていないもの石らしくゴツゴツしている
タンブル
大きな結晶を砕いたのち磨いたもの磨かれたことによって元々の輝きや透明度が増す
スライスカット
平たくカットして磨いたもの表面の模様が見やすい
ファセット
石の表面を多数の切り口でカットして磨いたもの計算されたカットから反射した光が輝く
カボション
ドーム状にカットして磨いたもの。真上から見た形は様々で石の模様や色が際立つ
鉱物を知る